歯内療法(根管治療)
歯内療法(根管治療)
むし歯が進行すると歯に穴があき、やがて歯の中心部にある歯髄(神経)まで到達します。
ひとたび歯髄にむし歯菌などの細菌感染が起こると、さまざまな痛みを引き起こします。
根管治療はその感染した細菌を取り除き、歯の寿命を伸ばす治療です。
この時に重要なのが、治療時に限りなく無菌的環境をつくることと、その後の再感染を防ぐことです。
根管治療の結果により、数十年単位で歯の寿命が変わる可能性があります。
当院では、治療の質にこだわってみなさんの歯を少しでも長持ちさせられるよう尽力しています。
根管治療は歯科治療の中で頻度が高いものの、歯の根管はとても複雑な構造をしているため、繊細で難易度の高い治療の一つとされています。
また、唾液には細菌がたくさん存在しているため、治療時に唾液が根管内に侵入すると感染を招いてしまいます。
次の4つを用いることで根管治療の成功率が上がります。
根管治療で最も重要なことは、根管内の細菌を極力減らすことです。
ラバーダム防湿とは、治療する歯のみをゴム製のシートで隔離し、治療中に唾液中の細菌が侵入しないように防ぐ方法です。
みなさんの多くはラバーダム防湿を経験されたことがないかもしれません。
しかし、ラバーダムは治療を成功に導くために有効な処置です。
当院では保険診療、自費診療問わずすべての患者さんにラバーダム防湿を行います。
根管は直径1mmにも満たない細い管です。
その細い根管を治療するためには、より精密な手技が求められます。
根管治療とは、細い根管の中を綺麗に掃除することで細菌を減らす治療です。
当院では高倍率ルーペや顕微鏡を導入し、より精密で質の高い根管治療を目指しています。
歯科用CTは通常のレントゲンとは違い、3Dの立体画像で歯のレントゲンを撮ることができる装置です。
治療の前にCTを撮影をすることで、予め歯根や根管の複雑な形状を正確に把握することが可能です。(保険治療では撮影に条件があります)
根管治療をせずに放置してしまうと、むし歯が進行し抜歯になったり、根っこの先に膿を作り激しく痛んだりします。
激しい痛みが出ると麻酔が効かず治療が出来ない場合があります。
痛みが消えても勝手に治ることはありません。早期の受診をオススメします。
根管治療の成功率は100%ではありません。
根管治療での治癒が望めない場合、外科的歯内療法を行うことで抜歯せず歯を保存できる場合があります。
surgical Endodontics
治療方法など詳しくはご相談ください。